乱を起こしたムナン(イム・ホ)を訪ねたジェマ(チェ・スジョン)は、思わぬところでソリ(キム・ユミ)に再会するが、今はそれどころではなかった。
ジェマはムナンに兵を解散するよう求めたが、二人の話し合いは平行線をたどる。
国と民を思う気持ちは同じながらも二人の交渉は決裂した。
その後ジェマは、敵国を抑え込むためムナンを捕らえるが、倭寇軍の進撃はすでに始まっていた。
ソリの訪問を受けたジェマは、ムナンとの面会を許し、さらにはムナンを逃亡させた。
ジェマは、責任を取ってキム・ギソクに辞表を提出する。
ジェマの考えに同調するキム・ギソクは、ムナンは死んだこととして上層部に報告した。
ウニョン(ユ・ホジョン)の説得により役人を辞め医者に戻ったジェマは、保元局という医院を開設した。
サンウク(オ・デギュ)と医者になったウソンが、お祝いに駆けつけた。
ジェマは、成長した息子ヨンウン(チョン・テウ)に、医者の道とは何かを説いた。
「東医寿世保元」という本を書いたジェマ...この時、紆余曲折のジェマの人生が幕を下ろしつつあった。
−太陽人イ・ジェマ−
庶子が蔑視された社会のなかで生まれ身分の束縛から逃れられなかった。
持病に苦しみ、生涯にわたり闘病生活を余儀なくされた。
そして、相次ぐ王朝の失政、腐敗した官僚の暴虐と外国の侵略に苦しむ民を見守るしかなかった。
それは、知識人には耐えられないことだった。
四象医学の誕生は、このような時代背景を反映しているのだろう。
病を患っても薬すら飲めなかった民に、病の予防を論じた医学は、切に必要だった。
人の体、体質を知り、それに適した食を主張した。
臓腑の理の虚実を知り、患者の苦痛からの解放を夢見た。
100年前に彼が確立した医学は、健康な毎日を目指す現代人に、新たな医療法として見つめ直されている。(終)
(総評)
他の時代劇とはちょっと違うチェ・スジョンの新たな魅力発見のドラマでした。
基本的には、医者の話なのですが、病気をどのように治すのかという技術的なことより、患者や周囲の人間性に焦点が当てられていたようです。
また、ジェマとソリの初恋の行方も大きなテーマでした。
ソリ派の私は、二人が成就することを期待していましたが、ジェマとウニョン、ソリとムナンという結果になってしまいました。
終盤、サンウクがいい人になったのは、ドラマの爽快感を高めました。
いくつかのエピソードは、それなりに面白かったのですが、終盤の敵国とかの登場は歴史認識が乏しいとちょっとツラいものがありました。
最も印象に残ったシーンは、ソリがボンス(ユン・ヨンヒョン)を道連れに身投げするところ。(第11話)
最後に難点をひとつ...BS日テレの人物相関図でジェマとウニョンの矢印に(のちに夫婦)と最初から出ていたこと。
ドラマの早い段階で二人が結婚するのならいいのですが、二人の結婚は終盤の第25話...もう少し配慮が欲しかったです。
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