悪の花
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2007年06月17日

砂時計 第24話(最終回)

テス(チェ・ミンス)は、殺人の容疑で逮捕、収監された。
一方、ヘリン(コ・ヒョンジョン)から受け取った裏帳簿を調べていたウソク(パク・サンウォン)は、政府側に連れ去られ消息不明になった。
心配したソニョン(チョ・ミンス)がシン記者(イ・スンヨン)に助けを求めると、シン記者はヘリンに会い裏帳簿のコピーを手に入れた。
シン記者は、帳簿を元に暴露記事を書こうとするが、圧力がかかり止められてしまう。
あきらめないシン記者は、直接印刷所を訪ね、ビラにして記事をばら撒いた。
黒いお金の流れをスクープされ責任を追及されたチャン・ドシクは、全てカン室長の指示だったことを白状した。
やがて、ウソクが解放され、カン室長は起訴された。
証言台に立ったテスは、亡くなったユン会長とカン室長の汚れた関係を暴露するが、カン室長は、全ては国家のためだったと主張した。
裁判は、真の黒幕の存在がうやむやにされたまま、カン室長に懲役4年という中途半端な刑が下り、幕を下ろした。
そして、次にはテスの裁判が待っていた。
テスに面会したウソクは、軍の一員として光州事件に関わっていたことを打ち明けた。
テスへの求刑に怖気づくウソクは、担当検事をはずれたいと話すが、テスは、"お前がやってくれ"と頼み謝った。
その頃ヘリンは、父から受け継いだ砂時計を見つめながら、今後の成り行きを憂いでいた。
そしてテスの公判...傍聴席でヘリンが見守る中、ウソクはテスに殺人と脱獄の罪で死刑を求刑した。
真の悪者がのうのうと生きのびる中、程なくテスに死刑判決が下った。
死刑執行日、遺言は?と問われたテスはウソクに、一度はヘリンに渡した母の形見の指輪を託した。
しばらく後、テスの散骨をするヘリンとウソク。
二人は、テスの死が何をもたらすか終わりのない答えを求めて生きていくことになった。(終)

(総評)
最高でした。
前評判があまりにも高いので心配していましたが、個人的には久々の大ヒットとなりました。
光州事件あたりまではさほどでも無かったのですが、その後完全にのめり込みました。
とにかく毎回毎回、名シーンの連続...感動しました。
特に大好きなのは、ソニョンの父親が入院してから葬儀、そしてウソクとソニョンの結婚式までの一連のシーン。(第18話)
ウソクとソニョンの控えめな愛のやりとり、葬儀で食事の用意をするソニョンとウソクの会話は絶品。
あえて難点を挙げるとすれば、人間関係がわかりにくい事。
特に複雑というわけではないけど、結局チャン・ドシクって誰?カン室長って何者?って感じです。
光州事件をほとんど知らない私でも楽しめたのだから、思い入れの強い韓国の人は、もっとのめり込んだことでしょう。

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2007年05月22日

砂時計 第23話

テス(チェ・ミンス)が脱獄し、釈放後、行方不明になったジョンド。
検察は合同捜査本部をソウルに設け、その任をウソク(パク・サンウォン)に委ねた。
ウソクは、ソニョン(チョ・ミンス)を実家に預け、光州の仲間とともにソウルに赴任した。
結局、帳簿を奪えなかったチャン・ドシクは、ヘリン(コ・ヒョンジョン)を拉致し車で連れ去ろうとする。
ヘリンに会いにきたテスがその現場を目撃し、ヘリンを助け出した...二人はヘリンの別荘へ。
その頃、ヘリンが行方不明になったと知ったウソクは、ヘリンがテスと一緒だと直感していた。
ヘリンはテスに、あなたを助けるため私の身代わりになってジェヒ(イ・ジョンジェ)が死んだと話した。
テスがヘリンへの強い想いを伝えると、ヘリンは涙を流しテスに身を委ねた...二人は最後の一夜を共にする。
そして、夜が明ける前、ヘリン一人を別荘に残しテスが去ってゆく...ヘリンは黙ってそれを見届けた。
翌朝、別荘でヘリンを見つけた検察の捜査員は、参考人として同行を求めた。
ヘリンはウソクに帳簿を差し出した...権力と裏で繋がるウソクの上司は気が気でない。
その頃、テスは、ジョンドの部下をボコボコにしてジョンドの居場所を聞き出していた。
釜山港でジョンドを追い詰めたテスはジョンドを殺そうとするが、命乞いされると途中で止めてしまう。
立ち去ろうとするテスをジョンドが背後から刺すと、激怒したテスは、再度ジョンドを追い詰め殴り殺した。

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2007年04月29日

砂時計 第22話

ヘリン(コ・ヒョンジョン)は、カジノを手離す覚悟でチャン・ドシクに会い、どうしたらテス(チェ・ミンス)を助け出せるか尋ねた。
しかし、チャン部長の答えは、"もう遅い"の一言だけだった。
光州の検察庁にウソク(パク・サンウォン)を訪ねヘリンがやって来た。
ヘリンは、ジョンドも聞いている前でウソクに、献金用の裏帳簿の存在を明らかにした。
ウソクに席をはずさせ一対一でジョンドと対峙したヘリンは、奪われて今は手元に無い裏帳簿のコピーをジョンドが持っているのではないかと探りを入れた。
そして、ジェヒ(イ・ジョンジェ)を伴いジョンドの自宅に乗り込んだヘリンは、ベッドの中から裏帳簿のコピーを見つけ出した。
早速ヘリンは、コピーと交換でテスを釈放するようチャン部長に取り引きを持ちかけた。
チャンはカン室長にテスの釈放を頼むが、カン室長は受け入れず暗にコピーとともにヘリンを抹殺するよう命じた。
チャンはヘリン抹殺をジョンドに依頼するため、検察に圧力をかけジョンドの釈放を要請した。
突然の釈放命令に納得がいかないウソクは上司に強く抗議するが、それでもジョンドは釈放された。
虚しさに落ち込むウソクは、光州事件での自分の行いをソニョン(チョ・ミンス)に打ち明け、一生負い目を背負って生きていく覚悟をしたと話した。
するとソニョンは、過去に負い目を持って生きるのではなく自分たちの子供の未来のために生きていこうと、妊娠を打ち明けた。
癒され希望を持ったウソクは、ソニョンのヒザの上で甘えた。
一方、チャン部長はテスの釈放をエサにヘリンを呼び出した。
同じ頃、テスはミン弁護士から、ジョンドが釈放されたことと、ヘリンがチャン部長と取り引きしようとしていることを聞かされていた。
ジョンドの釈放でいても立ってもいられなくなったテスは、脱獄を決意した。
決死の覚悟で取り引きに臨もうとしていたヘリンは、唯一残された資産でもあるチェジュドの土地をジェヒの名義にしジェヒにチェジュド行きを促した。
生涯見守られる人がいて幸せだというジェヒをヘリンは涙で抱きしめた。
この時、ヘリンはジェヒとの永遠の別れを決意していた...ジェヒはヘリンの額にキスをして二人は別れた。
決して結ばれることの無い二人の切ない別れの瞬間のはずだった。
一人で取り引き場所に向かうヘリン...そのヘリンにシン記者(イ・スンヨン)が張り付いていた。
一方、ヘリンの異変に気づいていたジェヒはチェジュドへは行かず、シン記者に同行することになった。
同じ頃、テスは弟分の協力で脱獄に成功していた。
取り引き場所についたヘリンは拉致され別の場所に移された...そこにはジョンドが待ち構えていた。
後をつけて来たシン記者は警察へ通報、ジェヒはヘリンの助けに入った。
しかし、大人数を相手に勝てるハズもなくジェヒはボコボコにされ意識を失ってしまう。
警察の気配が近づいて来ると、ジョンドはヘリンを殺そうとするが、ジェヒが最後の力でその盾となりヘリンを守った。

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2007年04月05日

砂時計 第21話

ヘリン(コ・ヒョンジョン)は、テス(チェ・ミンス)に謝り、しばらく外国へ身を隠すよう促した。
程なく、ヘリンのガジノの営業停止処分が解かれた。
外国へ行くため空港に来たテスは、ヘリンが来ていないか周囲を見回すが見つけられなかった。
一方、ヘリンは、そんなテスを陰から見つめていた...帰ろうとするヘリンはテスと目が合った。
出国しようとするテスには追っ手が迫っていた。
ヘリンを送って来たジェヒ(イ・ジョンジェ)は、その存在に気づくがどうすることもできなかった。
そして、テスは出国間際、10年前の政治テロを理由に逮捕された...チャン・ドシクが仕組んだことだった。
テスの逮捕に関して検察が記者会見を行うが、あまりの証拠の乏しさにシン記者(イ・スンヨン)は裏があるのではと疑問をもった。
新聞でテスの逮捕を知ったウソク(パク・サンウォン)が面会に来た。
一旦は、相手を思いやる気持ちが空回りして言い争いになる二人だったが、やがて沈黙の時間を過ごす。
帰ろうとするウソクにテスは、ヘリンのことを頼んだ。
ヘリンの家に来たウソクは、テスの検挙はお前と関係があるのかと尋ねるが、ヘリンは本当のことは何も話さなかった。
ウソクは、ユン会長の濡れ衣が晴らせるかも知れないので手伝ってくれると思ったと言い帰っていった。
心を痛めるヘリンはジェヒに、私はもう善人では無くなった、元には戻れないと漏らした。
ウソクは、令状もないままジョンドを拘束するというカケに出た。
ワイロを渡しにウソクの家に来たジョンドの手下をソニョン(チョ・ミンス)は、キッパリと断り追い返した。
すると、ソニョンが連れ去られてしまう...ソニョンを心配して駆けつけた捜査官が後を追う。
追い込まれたジョンドの手下は、ソニョンを監禁したまま逃げ出した...やがて捜査官に助け出されるソニョン。
知らせを受け駆けつけたウソクは、ソニョンを優しく抱きしめた。
その頃、テスの弟分たちは、ヘリンを訪ねテスを助け出して欲しいと頼んでいた。
素っ気無い態度のヘリンだったが、テスが全財産を処分して自分を助けてくれた事を聞かされ愕然となった。

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2007年03月26日

砂時計 第20話

ジョンドの不正を暴きたいウソク(パク・サンウォン)らは、建設業者の幹部になっているヤクザの数が多すぎて一人一人捕まえていたのでは埒が開かないと悩んでいた。
そんな時、ソニョン(チョ・ミンス)が、相手から自分で来させるようにと提案した。
ウソクらは、一人のヤクザを捕まえ反省文の提出程度の軽い処分で済ませ、検察自体もノルマで仕方なく捜査しているように思わせた。
これまでの悪事をすべて水に流したいヤクザたちは、検察の要求に素直に応じ、反省文を書きにぞくぞくとやって来た。
ウソクは、ヤクザたちに会社への辞表と覚書を書かせ一網打尽にした。
そのことを知ったジョンドは激怒する。
同じ頃、ウソクは、最終的な目標はイ・ジョンドの逮捕であると記者会見していた。
しかし、記者たちとも通じているジョンドは、逆にウソクの中傷記事を書かせ反撃に出た。
家で捜査資料を見るウソクの横で、せっせと掃除をするソニョン。
そんなソニョンをウソクは、お姫様だっこし、自分のやっている事考えている事は、いい事でも悪い事でも全部話すと約束した。
敬語で話すウソクにソニョンは、いつまで丁寧語で話すの?と問いかけた...ウソクは、君がやめたらと答えた。
そんな中、テス(チェ・ミンス)は全財産を処分し、弟分たちとも縁を切った。
すべてはヘリン(コ・ヒョンジョン)を助けるためだと、テスはむしろすがすがしかった。
間もなく、以前自分を経営者として承認してくれた株主から大金を渡されたヘリンは、不渡りを免れることになった。
ヘリンは、お金の出所がテスだとは知る由も無かった。
何とかピンチをしのいだものの営業停止を解除したいヘリンは、テスとジェヒ(イ・ジョンジェ)に協力を頼んだ。
車の中で録音機を用意するジェヒ。
そして、ヘリンはテスを伴いカン室長とチャン・ドシクに面会した。
ヘリンは、テスと結婚し事業を譲ると宣言し、営業停止を解いて欲しいとワイロを差し出した。
とうとうヘリンが自分に屈したと思ったカン室長は、過去のワイロの話をベラベラと話し出した。
しかし、ワイロのカバンの中には録音機が仕掛けてあり、ヘリンは録音テープを盾に営業停止を解くよう要求した。
するとチャン・ドシクは裏切ったテスに、"ヘマをしたな"と言い捨て立ち去った。

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