とても見やすく面白く、あっという間の最終回でした。
すごいとか意外性とかという意味では弱い気がしますが、オーソドックスで丁寧につくられた良い作品だったと思います。
人間関係も複雑ではなく、善悪がハッキリしていて、わかりやすいストーリー。
とにかくキム・マンドクことホン(イ・ミヨン)が、とってもいい人なのですぐに応援したくなってしまいます。
周囲の人々がヒドいことをしても「生きるためにやったことだから」と許してしまう事は、凡人には到底できません。
極悪人だったマクスン(パク・ソルミ)も最後はホンの素晴らしい人間性の前に屈服せざるを得なかったのでしょう。
命より大切な息子を自分が育てるのではなくホンに委ねたあたりにマクスンの心境が読み取れます。
もう一人の巨悪チョン・ドウン(キム・ビョンギ)も息子チョン・ホンス(ハン・ジェソク)を亡くして、ようやく自分の罪深さに気づいたようです。
悪人を破滅させるのではなく、反省させ正しい道へ戻すという結末もよかったです。
ホンを散々いじめたチェ係官(キム・ミョングク)が罷免され、その後物乞いとなって再登場したのは面白かったです。
中盤にはホンの師匠(コ・ドゥシム)が殺されたり、最後は最愛の人チョン・ホンスが命を落としたりと、ハッピーエンドとは言えませんでしたが、希望を持たせてくれる作品でもありました。
最初は敵だったカン・ユジ(ハ・ソクジン)が、途中からはホンの頼れる協力者になり存在感を増しました。
子供の頃からホンを見守ってくれたトンア(キム・チョルギ)、飯炊きのおばさんたち、カン・ユジの腰巾着キム・ドンジュ(イ・ダリョン)、干しアワビでホンを助けてくれたペク・ソレ(チョン・イェソ)、そして陰からホンを見守り続けた実父キム・ウンニョル(チェ・ジェソン)と多彩なキャラクターが物語りを盛り上げました。
案外いい人だったム・メンダル(チョン・ジョンジュン)、マクスンの叔父で極悪人オ番頭(キム・ギュチョル)も忘れられません。
もっと見続けていたいのに全30話は、ちょっと短かった気がします。
キム・マンドク ドラマ情報
キム・マンドク キャスト&登場人物
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